応援団員からのメッセージ
梅ア和子
(うめさきかずこ)
健康料理研究家・「いんやん倶楽部」主宰

離乳食について考えてきたこと

 アトピーの子どもを抱えるお母さん、ご自身のアレルギーに悩むお母さんの、健康になりたい、丈夫になりたいという切実な願いをサポートできたらと、「いんやん倶楽部」でアレルギーの人のための料理教室を開いたのが、20年前でした。現在でも、アトピーの子どもを持つお母さんが憔悴しきった表情でやってきます。子どもにアレルギー症状があるお母さんは、自分自身も、月経不順、冷え性、肩こりなど、なんらかの「未病」状態にあります。

 そのお母さんたちが、子どものアトピーをきっかけに、体にやさしい食べ物、そして本来あるべき食と生活を見つめ直すことで、子どもの症状改善はもちろん、自身の未病も克服して健康を取り戻していきます。「食によって病気を治す」というよりも、何かを根本から変えていこうという前向きな姿勢が大切です。それは、「いんやん倶楽部」が考える食のありかたです。

 赤ちゃんが産まれて初めて口にする離乳食は、丈夫で健康な体づくりの土台となり、味覚や情緒を育てる大切なものです。離乳食といえば「むずかしい」、「手間がかかる」と思われがちですが、母親が日ごろ食べているものから取り分け、成長に合わせて、主食である穀物の固さに合わせ副食の幅を広げていけばよいのです。しかし、現代は母親の日常の食事内容が、あまりにも欧米型の食スタイル、つまり、肉、油もの中心で、嗜好品のとりすぎなどがあるため、特別な「離乳食」をつくらなければなりません。

 自然のものを自然な調理法で食べる―それは昔からある当たり前のこと。母子一体、生命を育む「食」は母親も赤ちゃんも基本は同じです。赤ちゃんに与えられないものは、母親の健康にも害になるものです。離乳食を通してお母さんは体験的に、その当たり前のことを実践する大切さを学ぶことができます。離乳食は家族全員の健康をつくる「食」を見直すためにも、いい機会であり、まさに赤ちゃんからの食育といえます。

 こういった経験をまとめたのが「アトピーっ子も安心の離乳食」(家の光協会刊)です。ご一読頂けたら幸いです。