教育の合理化で失われるもの
6月17日、花巻市立小山田小学校のPTA学習講演会に呼ばれ、「食育」について、保護者と生徒(4年生以上)120名ほどに話をしてきました。
小学校は東北新幹線花巻駅から車で10分ちょっと、広がる田や畑の中の小高い丘の上にありました。大部分の保護者は農業に携わっているとのことでした。
講演後、多少時間に余裕があったので、校長先生、教頭先生、それにPTA役員の方々と少し話をしてきました。そこで、気になったことが一つあります。
今、学校では、地域の特色を生かし、近くの農家から圃場を借りて生徒に田植えから稲刈りまでの農業体験をさせているとのことです。が、あと4年後には、周りの小規模校が土沢の学校に統合され、小山田の学区の児童たちはバス通になるということです。統合は教育行政の効率化によるものですが、これを伺って何か割り切れないものを感じました。学校教育は規模が大きくなればなるほど、画一的になりがちです。今、小山田小が行っているような体験学習は難しくなります。食農を大切にすべく、2年前、食育基本法が生まれたはずなのですが実際には、それと逆行することが近代化・合理化の元に行政の側で押し進められているのです。田植え、稲刈りにはお父さん方も参加するそうです。収穫感謝祭の料理づくりには、お母さん方も手伝うそうです。田植えの時、子供たちは泥まみれになりながら嬉々として作業にいそしむそうです。この行事を通して、学校と保護者とは随分仲良くなったそうです。だけど4年後、統合によって、こういう大事な教育が失われるのです。もちろん、統廃合にも止むにやまれぬ理由があってのことだろうとは思いますが、何かとても残念な気がすると、皆で語り合ったことでした。
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