応援団員の活動記録

2010年1月

【過去の一覧】

■企業の食育で地域づくり(食と農の応援団実践セミナー名古屋大会)

日 時 2010年1月16日(土)
会 場 名古屋市・名古屋能楽堂会議室
主 催 (社)農山漁村文化協会
内 容

【報告1】国産・地場産大豆にこだわる豆腐店の食育〜「だいずきっず倶楽部」の取組み〜

愛知県・(株)おとうふ工房いしかわ 石川伸さん

愛知県高浜市の(株)おとうふ工房いしかわでは、平成18年度より「だいずきっず倶楽部」の取組みを開始しました。学校に出向いて豆腐づくり教室を開くほか、平成19年度からは大豆の栽培体験も行なっています。毎回の活動では、調理体験や畑仕事に熱中する親子の姿がみられ、回数を重ねるにつれて地元での認知が広がり、いまでは「倶楽部」の活動は予約でいっぱいになります。おとうふ工房いしかわでは、「だいずきっず倶楽部」をはじめとする地域貢献活動に積極的に取り組んでいますが、取組みを通して社員が自分の仕事にやりがいを持つ動機づけにつながっています。


【報告2】各務原キムチで都市(まち)おこし 〜地域が一体となったゼロからのブランドづくり〜

岐阜県・各務原商工会議所 古田希雄さん

製造業の街である岐阜県各務原市では、「各務原キムチ」の特産化が進められています。メディアを通したPR活動でブランドを確立し、食品メーカーと連携した関連商品の開発のほか、現在、「各務原やさいプロジェクト」を展開して原料の野菜を地元で供給するために生産者の育成に取り組んでいます。このほかにも、住民が参加する「各務原キムチ」の認定や市民を対象としたキムチ教室などが開かれ、キムチをきっかけにして地域を巻き込んだ活動が展開されています。


【報告3】どうやって食育に企業を巻き込むか?

静岡県・三島市健康増進課 加藤健一さん

静岡県三島市では、食育基本条例の制定を受けて、地域の各団体が連携した食育の取組みが進められています。そのうちの1つが、毎月19日に、地域の事業所の社員が早めに帰宅して家族で夕食を囲む「家族団らんの日」です。市の呼びかけで始まったこの取組みには、地元の大手企業が協力しています。企業にとっても、従業員の食生活を向上させることは保険料や医療費の負担を抑えることにつながるというメリットもあり、大企業では関心を持つ企業が多いとのことですが、中小企業を巻きこむことはこれからの課題とのことです。


【ディスカッション】

コーディネーター・岐阜女子大学 小川宣子さん

3者の報告の後、岐阜女子大学の小川宣子さんのコーディネートによってディスカッションが行われました。ディスカッションでは、コーディネーターの小川さんに地域の食育において大学や行政が果たすべき役割について、ご自身の実践を踏まえてコメントをいただいたあと、報告者3人による議論が交わされ、企業が食育に取組む意義や、食育が地域に根ざすことで深まりをみせていくことを確かめることができました。



 

(文責・食と農の応援団事務局)




■体験学習で拓く北海道農業の未来(食と農の応援団実践セミナー札幌大会)

日 時 2010年1月23日(土)
会 場 札幌市・札幌市民ホール第2会議室
主 催 (社)農山漁村文化協会
内 容

札幌大会の報告者は旭川市・古屋農園の古屋勝さん、由仁農業小学校の三田村雅人さん、砥山農業クラブの瀬戸修一さんの3氏、コーディネーターはフードジャーナリスト・慶応大学大学院教授の林美香子さんです。

3氏の報告に共通していたのは、「体験学習」を経営に組み込むことによって、農家経営が変わった、あるいは変わりつつあるということです。古屋さんは生協との交流や宿泊を受け入れ、三田村さんは「農業小学校」の活動に取り組むことを通して、都市住民や消費者との直接交流がふえ、農産物の販売は直販が主流になっているとのことです。また、都市近郊で高齢化が進んでいた砥山地区では、取組みによって地域に人が訪れるようになり、少しずつ後継者も育ちつつあるとのことです。

もう1つ、家族のあり方が変わったことも大切です。わら細工や調理教室など、高齢者や女性の出番もでき、元気をなくしていたおばあさんがやりがいを新たにしたり、奥さんに料理の腕をふるう機会ができたりと、家族の姿も変わっていきました。

生産者にも消費者にも大きな意味のある農業体験ですが、まだまだ課題もあります。農家に体験学習を申込んでおきながら、一方的な理由で直前にキャンセルしたり、「農作業でけがをされては困る」という一部の保護者の意見で体験学習自体が取りやめになったりなど、まだまだ都市側の理解が深まっていない現実があります。また、メディアが伝える「食」や「農」の情報も、「安売り」や「お買い得」の域を出ていないものが多いという意見もだされ、「観光」ではない「体験学習」への理解をどのように深めていくのか、農家のホンネも交えながら活発なディスカッションが行なわれました。





 

(文責・食と農の応援団事務局)




■人気直売所を育てる農産加工塾(食と農の応援団実践セミナー東京大会)

日 時 2010年1月30日(土)
会 場 東京都・東京国際フォーラム ホールD5
主 催 (社)農山漁村文化協会
内 容

食と農の応援団実践セミナー東京大会は、「お財布も地域も豊かにする農産加工」と題した基調講演と、「真剣勝負!農産加工品品評会」と題した加工品品評会の実演、「特別企画:小さな加工の小さな展示会」の3部構成で行なわれました。

第1部では、小池芳子さん(小池手造り農産加工所)より、地域資源を無駄なく活かした加工品製造のポイントやそのマーケティング術などについて講演をいただきました。各地で広がっているアンテナショップや農商工連携の事業がどのくらい成果を上げ、またどのような課題があるのかを検証したり、女性ばかりでなく男性も参加することによって農産加工がより地域経済を動かす力を持ちうることを提案いただくなど、「地域経済の活性化につなげる農産加工」のあり方を考えるうえで示唆に富む内容でした。

第2部では、農産加工品の品評会が行なわれました。出品された加工品に対して、基調講演をしていただいた小池さんと、小清水正美さん(元神奈川県農業技術センター)、そして来場者1名から、加工品の味、みた目、パッケージなどの点で品評いただきました。出品された加工品に即してはいずれも高い評価を頂くとともに、加工の際の注意事項などについても解説していただきました。

第3部の展示会には、第2部の出品者を含めて6名が加工品を出展しました。来場者も加工品の品評に参加してポイントを出展者に質問したり、来場者同士で名刺を交換したり、新たな加工のネットワークづくりの時間となりました。





 

(文責・食と農の応援団事務局)




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