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T部 基調講演
「加速する短命化と食事のあり方」八幡正則(かごしまの食を語る会顧問・写真下)

「生活習慣病予防の方法の『うそ』『ほんと』」市来英雄(国際歯科医師連盟部会幹事)
U部 分散会
1.地元学―地域の埋もれた食文化を掘り起こす
2.いのちの授業―農家の営みをどうカリキュラム化するか
3.小中学校における食農教育の進め方
4.地域食農教育の支援と連携
V部 全体会
W部 総会
当日、フォーラムに参加した学生たちの感想の一部を紹介します。
○今回のフォーラムはとても有意義だった。第1分散会で、霧島食育研究会の『食文化の継承と、地域の特性を活かした食育プログラム』という発表を聞いた。「人を作りふるさとを育てる霧島の食育」という言葉がとても印象に残った。霧島(鹿児島県霧島市)では高齢化が進む中、家庭の料理や郷土食を継承する人が少なくなってきているという。画像でたくさんの霧島の郷土料理を見せてもらったが、どれも魅力的なものばかりで私自身もこのような伝統が残っていることは素晴らしいことだなと感じた。地域で多くの人が自分の食について考えてみることや伝統ある食べ物を見直すこと、さらに食物を作る人々のことを考えることが、究極の食育ではないかということに気付かされた。食を考えることから地域のつながり、人と人とのつながりが生まれ、また伝統ある地域の良さを理解することになるのだと思う。これこそ食育がふるさとを育てることなのだろうと考えた。
また最後の全体会では、食農教育を実践するのには学校だけではなくあらゆる人の協力が必要と再認識した。本フォーラムを契機にネットワークの輪が広がり、新たなネットワークが構築されることを期待しつつフォーラムは閉会したが、会場に残った冷めやらない熱気が私は素晴らしいものに思えた。
○私は第3分散会で、川辺町立勝目小学校の食農教育の取り組みについて聞きました。「なぜ町の(食農教育の)専門機関を作ろうとしないのか」という意見が出されたのですが、勝目小学校の先生の話によると、地域の方々とのつながりを大切にしたかったので敢えて作らないのだということでした。私はその考え方に同感しました。それは地域あっての食農教育だろうと勝目小の発表や見学で実感していたからです。地域が学校に入るというのは教育の理想ではないかと改めて考えさせられました。

○今回のフォーラムで最も考えさせられたのは、「加速する短命化と食事のあり方」という講演だった。 我々の住む鹿児島は全国平均で比べてみても肥満度を示すBMIの値が高く、3人に1人が肥満であるという。そこで「健康かごしま21」というプロジェクトで、BMIの値を減少させるための様々な活動が行われているが、BMIの値は減少するどころか増加し続けている。
その原因は、食の欧米化とともに、地域に根ざした食と農への関心が薄れてきているからに違いない。その点、勝目小学校や第2分散会の鹿児島市川上小学校における食農教育は食農への関心の希薄化を払拭するよい活動だと思う。各学年ごとに、年齢に応じた活動で、1年次には自然と触れあい、2・3・5年次には本格的に野菜や大豆、米作り、4・6年次には自然の中で生命の尊さを学ぶためにホタルの飼育や環境を守るための体験活動が行われている。こういった活動が小さい頃に行われることにより、自然や食への関心は少なからず増大するだろう。しかし、活動が単に流れ作業的に行われたり受け身的活動であるならば子どもの心には残らない。教師が活動内容を吟味して考え、その学校の特色を活かしたものにしていかなければならない。その活動が鹿児島県、大きくは全国の多くの学校で行われていけば「食」の危機も脱出できるだろう。

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