応援団員の活動記録

2005/9月

【最新の活動記録】  【過去の一覧】

■「香川の食を考える会」2005年度第2回研究会

日 時 2005年9月3日(土)
会 場 香川県高松市「香川県漁連研修室
主 催 香川の食を考える会
テーマ 香川の食材と郷土料理(2005年度食育実践活動支援事業)
参加者 約40名
内 容

@「食事バランスガイドとは」高嶋タカ子氏(香川の食を考える会副会長・香川県食生活改善推進員)(写真左下)

A「香川の食材と郷土料理」井上タツ氏(香川大学名誉教授)

B香川県の郷土料理「讃岐さつま」「なすそうめん」「冷汁」「いぎす豆腐」「ぶど豆のぜんざい」の調理実習

 「讃岐さつま」は三豊地方に伝わる郷土料理で、「さつま」の名の由来は九州南東部から愛媛県に伝わり、香川県の西部に伝わったことからきているとのこと。写真は、焼いた鯛の頭、皮、骨、小骨をとり、身をほぐしているところです(写真右下)。

 

 「なすそうめん」は、地元在来種の「三豊なす」を油でいため、そうめんと一緒にゆでるもので、なすの黒い色素がそうめんに移り、そうめんが黒くなります(写真左下)。

 写真右下は、海草の「いぎす」(オゴノリ)をお湯で煮て溶かした上で、固めた「いぎす豆腐」を切っているところ。昔は、家族でいぎすを採りに、海岸によく行ったそうです。

 



■「ひょうごの食研究会」2005年度第2回研究会

日 時 2005年9月10日(土)
会 場 兵庫県神戸市「兵庫県農業会館」
主 催 ひょうごの食研究会
テーマ 牛肉
参加者 約40名
内 容

司会 保田茂(ひょうごの食研究会幹事長・兵庫農漁村社会研究所代表)(写真左下の右端)

 

報告者 渡邊大直(兵庫県農林水産部畜産課課長、写真右上の左)

     蓬莱善子(兵庫県女性農業士・三田市肥育牛農家、写真右上の右)

報告1「牛肉をめぐる最近の諸情勢」(渡邊大直)

(報告の概要)

 高度経済成長の時代に牛肉の消費量が増えたが、増加するその消費を支えたのは輸入牛肉だった。

 昭和50年頃は70%が家庭消費だったが、現在は家庭消費の割合が減り、外食が6割弱となっている。

 オーストラリアは牛肉の純輸出国だが、アメリカは世界第1位の牛肉輸入国。輸入しているのはオーストラリア・カナダからが多い。そのカナダからの牛肉がBSE問題で輸入できなくなり、アメリカの牛肉は高値基調。それでもアメリカが牛肉を日本に輸出したがるのは、日本人の嗜好に合わせて穀物で育てた牛を、国内用とは別に飼育しているから(アメリカの牛肉輸出の6割は日本と韓国)。

 国産牛には黒毛和種・褐毛和種・日本短角種・無角和種がある。

 兵庫の地元の牛である但馬牛は鎌倉時代の資料に記載がある。体は小さいが足腰が強く、山間地でも飼いやすい。そのためか現在、国産牛の約47%が但馬牛の血統。他県の牛では鳥取30%、岡山12%、島根5%、広島約3%と、国産牛のほとんどには中国地方5県の牛の遺伝子が入っている。

 但馬牛の脂はとろりとした味だが、飼養期間が長く、枝肉重量が少ない。この点の改善が課題。

 シカ・イノシシは牛のテリトリーを侵さないため、但馬牛を棚田の耕作放棄田に放して、シカ・イノシシ害の予防と耕作放棄田の管理を行う試みがはじまっている。


報告2「ニュータウンの近くで牛を飼う大切さ」(蓬莱善子)

(報告の概要)

 牛肥育専業農家で、ホルスタインに和牛をかけあわせたF1を330頭、和牛を50頭飼養。平成13年まではF1のみだったが、14年から肉質がよく単価の高い肉牛生産をめざし、和牛を導入。

 牛舎や堆肥の悪臭対策としてEM菌を使っている。高度経済成長の時代には、「臭いのために土地が売れないから出て行ってくれ」と地元の人に言われ、悔しい思いをしたことがある。

 子育て支援と地域農業の理解者を育てるために、子どもたちの体験学習を積極的に受け入れている。BSEが大きな騒ぎになったときは、受け入れる予定をしていた地元の中学校1年生の、総合学習における聞き取り調査の質問項目が狂牛病一色になり、「牛は100%安全か、この牧場で狂牛病がでたことはあるか」といった質問まであったため、調査の受け入れを拒否したが、担当の教師が誠実にわびたため受け入れた。結果として、生徒たちは、うわさに流されるのではなく、生産の現場をちゃんとみることの大事さを学んだ。

 関西学院大学総合政策科の先生が、三田市のシャッターのおりた商店街を活性化するために、空き店舗を活用して直売所を作ろうと呼びかけたのを受け、総合政策科のゼミ生と一緒に直売所の開設に取り組んでいる。三田市内にはパスカル三田という大きな直売所があるが、そこまでいけないお年寄りをお客の対象にする直売所にしたい。(文責:ひょうごの食研究会事務局)



■第8回 福島潟自然文化祭

日 時 2005年9月23日(金・祝)
会 場 新潟県新潟市 水の駅「ビュー福島潟」
主 催 福島潟自然文化祭実行委員会・水の駅「ビュー福島潟」
シンポジウム 潟の食文化を考える
コーディネーター 朝田くに子(NPO法人ローカル・ジャンクション21代表)
参加者 130人
内 容

 福島潟は新潟県最大の潟湖で野鳥の楽園として知られています。新潟市では、毎年「福島潟自然文化祭」を行っていますが、今年は「潟の食文化を考える」シンポジウムを開催しました。新潟市にある福島潟、佐潟、鳥屋野潟という潟(かた)と呼ばれる湿地には、水辺で培われてきた食文化があります。それぞれの潟端で暮らしてきた人に熱く語っていただき、「食と農の応援団」団員の朝田くに子先生にコーディネートしていただきました。

 福島潟、佐潟、鳥屋野潟で暮らしてきた地元の方から、身にしょんだ(身にしみるくらい)潟に触れ、食を保ってきた潟端の食についてお話を伺い、郷土食の試食も行われました。

 潟の食文化の話を受けて、朝田先生から「素材の味や手料理の美味しさをわかり、心のこもったものの意義をいかに伝えるか」「かつては何を食べるか。今は何を選択するか、何がどう変化するかを考える事がテーマであり、大事な視点である」とまとめていただき、今後の潟の食について考えるシンポジウムとなりました。

 


■2005年度第4回「現代農業」読者のつどい

日 時 2005年9月27日(火)〜29日(木)
会 場 長野県北安曇郡小谷村「信州・つがいけ食農学習センター」
主 催 社団法人 農山漁村文化協会
テーマ 加工・起業コツのコツ講座―プロが教える「商品化」術の磨き方―
参加者 37名
講 師

小池芳子(長野県 小池手づくり農産加工所代表)

砂金健一(東京都 金澤米店代表)

トミタ・イチロー(イラストレーター)

内容

27日「商品化術を磨く@―加工をはじめる前の基礎知識」【小池さん】

   「商品化術を磨くA―農産物加工のカンどころ」【小池さん】

28日「商品化術を磨くB―農産加工コモンズ」【小池さん】

   「味のつくり方・品評会」持参した加工品の診断と評価

   「手づくり風・ラベルづくり道場」【トミタ・イチローさん】

29日「こだわり農産物の顧客開拓と安定販売―都会のお米屋さんの奮闘記」【砂金さん】


 定年後の第2の人生のテーマとして「加工」に魅力を感じている人や、将来は加工事業も展開したいという現役農家など、さまざまな人々が北は北海道から南は宮崎県から参加(写真左下)、色とりどりの加工品を持参しました(写真右下)。

 

 小池芳子さんは、経営として成り立つ農産加工のために、商品開発や味付けのカンどころを中心に、企業秘密の加工技術を公開。「味づくり品評会」では、参加者が持参した加工品の一品一品を、パッケージやネーミングも含めて懇切丁寧に講評しました(写真下)。

 都会で米屋を営む砂金さんは、顧客開拓と安定販売をテーマに、生産者のおもいを届けるストーリーづくりや、最近ヒットした「誕生祝い米袋」(出産祝いに対するお返しとして、米袋に赤ちゃんが産まれたときの体重と同じ重さの米を詰め、その赤ちゃんの写真を袋にプリントした砂金さんのオリジナル商品)の具体例を通して、マーケティングのノウハウを伝授してくれました(写真上)。

参加者の感想

▽今年で2年目の加工所。経営難で問題も山積みでしたが、小池さんの指導で先が開けてきました。

▽ラベルは、楽しくものづくりをするための手だてとしても大切だと思いました。

▽モノを売るストーリーづくりと作り手の想いを届ける工夫を学びました。

▽これからは人・モノ・情報のネットワークづくりが大切だと感じました。




▲このページのトップ