応援団員の活動記録

2005/6月

【最新の活動記録】 【過去の一覧】

■香川の食を考える会2005年度総会・第1回研究会

日 時 2005年6月18日(土)
会 場 香川県高松市 高松市中央卸売市場管理事務所会議室
テーマ 香川の米
主 催 香川の食を考える会(会長 宮城公子氏)
参加者 約30名
内容

(1)講演「香川の米」  村上優浩(香川県農政水産部)

 村上氏は、まず香川県の米の品種の変遷を説明してくれました。現在は、魚沼産コシヒカリに匹敵する食味を持つコシヒカリと、ヒノヒカリの作付面積を合わせると、香川県内の作付の8割を占めるそうです。

 いま、香川県の米づくりは、高温障害の克服という課題に立ち向っています。香川県では、以前に比べ気温が2度上昇しているため、白未熟粒が増加しているのだそうです。そこで「コシヒカリ田植え誘導マップ」をつくり、その地域の標高差に応じて田植え時期を遅らせるよう農家に呼びかけています。田植え時期を遅らせることによって、高温障害を防ぐことができるからです。

   

(2)「米についてのアンケート」結果の報告  犬飼直美(香川県笠田高校)・白川恵美子(香川県詫間小学校)

 香川の食を考える会では、2004年「国際コメ年」にちなんで、「米についてのアンケート」を実施しました。そのアンケート結果を、犬飼氏と白川氏が報告しました。

 アンケートに協力してくれたのは、香川県国分寺南部小学校の6年生、国分寺中学校の2年生、坂出高校の1年生、香川県食生活改善推進連絡協議会の推進員の方々です(協力者計536名)。

 「パン、麺に比べてご飯が好き」という質問に対して、成人では79%の人が「ご飯が好き」と答えましたが、小学生・中学生・高校生では、年齢があがるにつれ「ご飯が好き」と答える人が減っています。

 また犬飼氏は、坂出高校の280名の生徒に聞き取り調査をしてもらいました。生徒の両親や祖父母に「自分と同じ年齢のころにどんなものを食べていたか」ということを聞く調査です。

 その結果、両親の世代では生徒たちの食事内容と変わらないものを食べていたこと、祖父母の世代では食事内容に違いがでることが浮かび上がりました。祖父母の世代の食に対して、「質素」「さつまいもの茎なんて食べたくない」という感想を書いた生徒もいましたが、「昔の食べ物は自分で作っているので体によい」「たくさん野菜を使った献立で健康によさそう」「無駄なく食材を使うところは見習いたい」と書いた生徒もいました。

   

 なお宮城氏が、めずらしい在来品種を研究会に持参してくれました。四葉(すうよう)キュウリ(左上)と、香川本鷹(さぬき鷹の爪)の苗(右上)です。四葉キュウリは一見すると、ニガウリと間違えそうです。消滅寸前ともいわれる香川本鷹の苗は、宮城氏が自分で種から育てたものです。この苗から香川本鷹が広がっていくことを期待したいものです。



■久慈地方ヤマブドウ振興協議会設立総会並びに研修会

日 時 2005年6月25日(土)
会 場 岩手県九戸郡大野村帯島農村センター(メイン会場)
講 師 永田勝也
テーマ ヤマブドウ生産と今後の展望について
主 催 久慈地方ヤマブドウ振興協議会発起人・久慈地方農業農村活性化推進協議会
参加者 52名(うち生産者29名)
内容

 岩手県久慈市・種市町・大野村・山形村・野田村・普代村の6市町村には、ヤマブドウが37.1ha(2004年、農業改良普及センター調べ)栽培されています。6市町村のヤマブドウ生産者の情報交換と技術向上を目的として「ヤマブドウ振興協議会」を設立することになり、その設立総会で永田勝也氏が講演されました。

 当日は、大野村帯島農村センターをメイン会場に、大野村、野田村のヤマブドウ生産者の圃場で勉強しました。参加者からは、「ヤマブドウ生産の全般をわかりやすく解説してもらってよかった」、「永田先生の著書でもっと勉強したい」などの声が聞かれました。

○講演の要点

・自ら30aの畑を所有し、約500系統のヤマブドウを所有している。
・ヤマブドウにおいても土壌診断が重要。病害に弱い園地は、微量要素(ホウ素、亜鉛)が不足していることが多い。補充することでべと病がある程度減少する。
・土壌改良資材としてモミガラくんたん、海水(Naを除去して)、ヒトデ堆肥、羽毛堆肥に期待(硫黄含有アミノ酸が有効)。
・ヤマブドウの安定生産に人工授粉、訪花昆虫の放飼が有効。
・ヤマブドウには様々な大房系のものが発見されている。系統選抜の際は収穫量と加工適性を見極める必要がある(当地方で栽培されている山下系の加工適性はすばらしい)。
・直売での販売は今後、伸びる可能性あり(韓国でも販売している園地がある)。
・委託加工には限界があり、生産者自ら品質を確認する必要がある(くずまきワインの品質は良好)。
・色素原料としてヤマブドウの利用も検討すべき。

○現地研修 大野村・野田村

 大野村のヤマブドウ園において、昨年実施した摘房・早期夏季剪定試験、これまでの生育経過、今後の栽培管理についての説明が、農業改良普及センターからありました。その後、園主と永田氏から助言をいただきました。さらに希望者が野田村のヤマブドウ園を巡回し、助言をいただきました。

   

左上:ヤマブドウの木 右上:ヤマブドウ園で助言する永田氏




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