応援団員の活動記録

2004/8月

【最新の活動記録】 【過去の一覧】

■九州農村文化協会セミナー

日時 2004年8月28日(土)13:00〜17:00
会場 福岡市 福岡県農民会館
テーマ 見直される「都市・農村交流」
内容

報告1:山口県「ルーラルウェルカムセンター」の取組みについて
岡千代子(元山口県農林部・ルーラルウェルカムセンターコーディネーター)

  ルーラルウェルカムセンターは、山口県の農山漁村の生活文化の語り部「ルーラルガイド(むらの案内人)」と都市生活者との交流を支援する組織。年間を通して活動しているルーラルガイドは約300名。一方、都市からむらを訪れるリピーターを育てるために、「ルーラル探検隊」を組織し、都市生活者に登録してもらっている。


報告2:山口県「ルーラルガイド」による生活文化の伝承
藤井キクエ(山口県錦町 農林家)

 山口県の北東部、錦町で農林業を経営している。結婚40年を記念して、夫が山の一部を自分名義にしてくれ、山の手入れに熱が入った。山にたくさんあるカズラを編んで籠を作って直売所で売ってみたところ、飛ぶように売れた。そこで林業研究会女性部の仲間たちと籠や木炭、木酢なども売った。県の林業助成支援事業によって、その仲間で「七色工房」を建設。リースづくりや草木染体験を指導している。体験に訪れる人が年間約500名、小学校などを訪れて体験指導するのが約500名、年間で合計1000名と交流している。錦町内には道の駅を含め、16の朝市があり、自分たちのグループも自家産大豆で「キクちゃんみそ」を道の駅に出し、好評を得ている。錦町は人口がかつて1万人だったのが4000人に減少し、高齢化も県内で2〜3番と言われるほど進んでいる。しかし錦町内には約80名のルーラルガイドがおり、農林業を一生懸命やっていれば何とかなるという楽観的な気持ちを持っている。現在、74歳で3人の子ども(男ばかり)がいる。長男は大阪で勤めているが、定年前に退職し、地元に戻ってくる予定。次男も車で1時間の所に住んでおり、間伐やワサビ作りの手伝いによく帰ってくる。

報告3:直売所運営と合馬のスローライフ
高木美智子(北九州市合馬 農家)

 合馬地区は、北九州では唯一の農村らしい景観を持った地区で、タケノコが名産。平成7年に竹林公園ができたのを機に27坪の直売所を建設。現在150世帯が出荷。手数料は販売額の10%。剰余金が出るので、それをお客へ還元するという意味で、年末に感謝祭を開き、3俵のモチをついて、ただで配る。現在の合馬の景観を守りつつ、消費者とのいっそうの交流をはかるため、今年2月には島村菜津氏を呼んで直売所で講演会を開催した。

報告4:“消費される”農とムラ
徳野貞雄(熊本大学文学部)

 スローフード・スローライフの急激な流行や、最近のテレビ番組の傾向を見ると、「農とムラ」がもてはやされている。それは平成10年以降の都市住民の反都市化・反近代化志向の潮流に乗っており、「農とムラ」が真っ当に再評価されたのではなく、「農とムラ」が商業主義的な価値をイメージ的・ファッション的に与えられた状態ではないか。そういう状況のなかで、消費者問題と、農村のヒトと暮らしについて、より深く考究する必要がある。


セミナー会場風景
参加者 18名
主催者 主催者 九州農村文化協会(九州農村文化協会は、「農民の自主的な実践活動に学び、その前進に寄与し、農村文化の向上を図ること」を目的に1974年に設立された任意団体で、大学や農業試験場の研究者、地方自治体や農協の職員、農家などによって構成されています。九州農村文化協会は、これまでの活動と議論の総括の上に、次のような視点に立って今後の活動を展開しようとしています。<1.生活を重視した農業と農村をつくりだすことが必要になっていること、2.ひとりひとりの人間をしっかり見据えた活動を行うこと、3.農村女性の活動を重視すること、4.人間と環境の調和を目指す、人間に優しい、楽しい技術など新しい技術が必要であること、5.社会全体を循環型のシステムに転換すること>。現在、九州農村文化協会の会長を勤めているのは応援団員の萬田正治氏、さらに徳野貞夫氏を初めとしてたくさんの団員の方々が九州農村文化協会に関わっておられます)(文責:九州農村文化協会事務局)

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