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農家に生まれ、医学を志し、現在は「農村医学」「健康医学」「予防医学」を踏まえた「老年医学」をめざしている。
<医><食><農>に共通している言葉は「いのち」。
<医>今の医学は、病気を治し延命させているが、それは人間の「いのち」に奉仕しているのか。医学はトータルヘルスケア、「いのち」を守る医学でなければならない。21世紀には、医学は予防医学中心になる。
<食>「栄養」という言葉は、もともと中国の「営食養生」という言葉から来ている。食は、いのちの活力を作る食でなければならない。見かけにまどわされず、地産地消を大事にしたい。
<農>農薬・化学肥料を多投する商業的農業の時代に、私は予防医学を始めた。農業は「いのち」を生み出す「業」でなければならない。
21世紀は共生の論理の時代だ。まず老若の共生。老化は病気ではない。80歳、90歳でも能力は開花する。人間とは何か、人生とは何かということを老人は知っている。農業においても、老人の知恵がある。それから障害者との共生。熊本県矢部町で畑を借りて、知的障害者と健常者が一緒に農作業をやっている。障害者は苗をていねいに植えるので、苗の根がよく付くが、健常者は手抜きをしたりするのでかえって根づかないことがある。それから農都共生、これが一番大事だ。農村は、「いのち」と健康を育む場だということが、ようやく理解されてきた。「いのち」を守るための運動を起こしていこう。
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