農場入口につくった自動消毒装置と筆者。入ってくる車はすべて自動的に消毒される 口蹄疫を寄せ付けない
2万円で自動消毒装置をつくりました宮園博美
出入りする車両すべてを消毒したい
私は父と一緒に家畜人工授精師をしています。繁殖牛も15年ほど前から導入し、現在は繁殖母牛146頭を飼っています。
口蹄疫の発生と感染拡大にともない、石灰や踏み込み槽のほかに、何か効果的な防疫対策はないだろうか、と考えていました。私たちは仕事柄、ほかの畜産農家や畜舎を頻繁に出入りします。さらに飼料をすべて購入しているので、飼料運搬車も頻繁に農場にやってきます。自家用車を含め、全車両を確実に消毒しなければなりません。
そこで、乗車したまま消毒できる装置をつくってみることにしました。
センサーライトのスイッチを利用
ポイントは、玄関前などに設置するセンサーライトのスイッチを利用しているところです。車が農場入口に近づくとセンサーが反応し、動力噴霧機のモーターが作動。数m先のゲート左右に設置した噴口から消毒液が10秒ほど噴射されます(センサーライトの反応時間分)。ゲートを徐行すれば、車両全体に消毒液がかかります。
噴霧機やタンクは中古品を再利用したので、実際にかかった材料費は2万円程度でした。消毒液には、安全な酢の1000倍希釈液を使っています(口蹄疫ウイルスは低pHに弱い)。
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口蹄疫により、九州をはじめ全国の畜産農家の方々が、消毒に多大な時間を割かれていることと思います。この自動消毒装置は簡単につくれるので、消毒時間の短縮と負担軽減につながると思います。一日も早く口蹄疫が完全に終息し、再発を防ぐためにも、今後とも消毒を徹底していきましょう。
(鹿児島県肝付町)
この記事の掲載号『現代農業 2010年9月号』山のめぐみでヒット商品/山で栽培して売る/山の力をくらしに活かす/荒れた山、ここから手をつけた/お米の乾燥/果樹 私の葉面散布/鳥獣害対策2010/飼料イネ利用の周年放牧/秋野菜は育苗が決め手/集落営農が担う地域の新事業2 ほか。 [本を詳しく見る]