月刊 現代農業2010年9月号 口蹄疫を寄せ付けない 2万円で自動消毒装置をつくりました
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農場入口につくった自動消毒装置と筆者。入ってくる車はすべて自動的に消毒される
農場入口につくった自動消毒装置と筆者。入ってくる車はすべて自動的に消毒される

口蹄疫を寄せ付けない
2万円で自動消毒装置をつくりました

宮園博美

出入りする車両すべてを消毒したい

 私は父と一緒に家畜人工授精師をしています。繁殖牛も15年ほど前から導入し、現在は繁殖母牛146頭を飼っています。

 口蹄疫の発生と感染拡大にともない、石灰や踏み込み槽のほかに、何か効果的な防疫対策はないだろうか、と考えていました。私たちは仕事柄、ほかの畜産農家や畜舎を頻繁に出入りします。さらに飼料をすべて購入しているので、飼料運搬車も頻繁に農場にやってきます。自家用車を含め、全車両を確実に消毒しなければなりません。

 そこで、乗車したまま消毒できる装置をつくってみることにしました。

センサーライトのスイッチを利用

 ポイントは、玄関前などに設置するセンサーライトのスイッチを利用しているところです。車が農場入口に近づくとセンサーが反応し、動力噴霧機のモーターが作動。数m先のゲート左右に設置した噴口から消毒液が10秒ほど噴射されます(センサーライトの反応時間分)。ゲートを徐行すれば、車両全体に消毒液がかかります。

 噴霧機やタンクは中古品を再利用したので、実際にかかった材料費は2万円程度でした。消毒液には、安全な酢の1000倍希釈液を使っています(口蹄疫ウイルスは低pHに弱い)。

 口蹄疫により、九州をはじめ全国の畜産農家の方々が、消毒に多大な時間を割かれていることと思います。この自動消毒装置は簡単につくれるので、消毒時間の短縮と負担軽減につながると思います。一日も早く口蹄疫が完全に終息し、再発を防ぐためにも、今後とも消毒を徹底していきましょう。

(鹿児島県肝付町)

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現代農業 2010年9月号
この記事の掲載号
現代農業 2010年9月号

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