月刊 現代農業2010年7月号 野草の草と葉っぱのビックリ活用術
月刊 現代農業
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●巻頭特集 草と葉っぱの売り方ノウハウ

巻頭写真

農家の「葉っぱビジネス」ますます進化。
草を本気で栽培して、加工のしかたも極めて葉っぱをお金に変える。
ヒュー……ドロン、パッ

『ビックリ活用術』コーナーより

野草の草と葉っぱのビックリ活用術

5月、熊本県玉名市内の野山で集めてきた草や葉っぱ。右上から時計回りにイタドリ、アカマツ、ドクダミ、ハコベ(すべて黒澤義教撮影)
5月、熊本県玉名市内の野山で集めてきた草や葉っぱ。右上から時計回りにイタドリ、アカマツ、ドクダミ、ハコベ(すべて黒澤義教撮影)
小岱山薬草の会と村上先生(右)
小岱山薬草の会と村上先生(右)

崇城大学薬学部・村上光太郎先生
熊本県玉名市・小岱山薬草の会

カラー口絵もご覧ください。

野山で採れる草や葉っぱはミネラルが豊富。崇城大学薬学部教授で薬草活用に詳しい村上光太郎先生に、美味しく食べる方法を教えてもらいました――

どれも優れた薬効のあるものばかりですね。これらの薬効を丸ごと美味しく体に入れる、食べ方・飲み方をご紹介しましょう

元気がわいてくる ドクダミ酒

ドクダミをジューサーにかけて、搾り汁の1/5〜1/6のハチミツを入れてかき混ぜます。ドライイーストを搾り汁の表面に振りかけたら布でフタ。ドライイーストは酵母が起きるまで時間がかかりますから、表面に置いて空気を吸える状態にしておかないと動き出せません。半日もしたら混ぜてもいいです

ドクダミをジューサーにかけて、搾り汁の1/5〜1/6のハチミツを入れてかき混ぜます。 2〜3カ月置いたのが右の写真の大きいビン。

2〜3カ月置いたのが右の写真の大きいビン。ドクダミのあのニオイはすっかり消えて、リンゴ酒のような香りと甘みになります。療養型病院ですすめて回ったら、食欲もなく車椅子生活だった老人たちがみんな歩き始めてしまって、病院に怒られたことがあります。要介護認定が下がって病院の経営が傾いたんですね。

それと……、強壮剤としても優れています。10年ぶりに青春が蘇っちゃって3本足になったおじいちゃんだとか、老夫婦が2人で飲んで新婚時代に戻ったとか、エピソードがたくさんあります

疲労回復 イタドリジュース

イタドリの若い茎を包丁で1〜2cmに切り、ジューサーにかけると、緑色の液体がとれます。これを容器に入れておくと、しだいに緑色の部分が沈殿して、ほとんどがきれいなピンク色の液になります。茎葉が赤いイタドリほどピンクがきれいに出ます

冷蔵庫で保存しておき、そのままだと酸っぱいので、飲むときにハチミツを入れます。登山などに持って行けば最高ですよ。もう一歩も歩けないくらいヘトヘトになったら飲んでみてください。とたんにスタコラ歩き出せます。江戸時代の冷飲子(れいいんし)という飲み物を現代版にアレンジしました

ジューサーにかけて1日経ったイタドリジュース
ジューサーにかけて1日経ったイタドリジュース

炎症を抑える ハコベ塩

ジューサーにかけて1日経ったイタドリジュース
ハマグリやホタテの貝殻にのせた塩の上から、ジューサーで搾ったハコベ汁を垂らします。これを焦がさない程度の弱火でじっくり乾燥していきます。汁気が飛んだらまたハコベ汁を垂らし、乾燥させるを何度も繰り返します 塩がまんべんなく緑色になったら、貝殻ごとすり鉢ですって完成です。貝殻を使うのはカルシウムを補うためですね。カルシウムはナトリウムと一緒にあるとよく吸収されます 急ぐときは、お皿と電子レンジで乾燥を繰り返して作ってもいいですよ ハコベ塩 ハコベ塩で歯を磨くと歯槽膿漏にも効きますよ〜

さわやかに血液サラサラ 松葉サイダー

松葉を詰めたビン(1リットル)に、砂糖(約50g)と水を8分目くらいまで入れます。ゆるく栓をしたら日当たりのいいところに5〜10日ほど置いて、泡が立って甘い香りがしたら飲みごろです。香りと飲み口がさわやかで、血液がサラサラになります

松葉サイダー
松葉サイダー

この取材時に撮影した動画(ハコベ塩のつくり方)が、ルーラル電子図書館でご覧になれます(http://lib.ruralnet.or.jp/)。

「田舎の本屋さん」のおすすめ本

現代農業 2010年7月号
この記事の掲載号
現代農業 2010年7月号

特集:草と葉っぱの売り方ノウハウ
中干しでチッソを切るのは無理/夏の葉ものは仕立てて稼ぐ/竹 生&ボカシ施用でうまいミカン/休耕田でホンモロコ/遊休地で和牛放牧/ちょっとだけ加工で直売所名人/業務加工用野菜の中間流通業者に聞く  ほか。 [本を詳しく見る]

食べる薬草事典 食べる薬草事典』村上光太郎 著

薬草の恵みをもっとも効率よく取り入れる方法は「食べる」こと。そして薬草になる植物は春夏秋冬いつでも身近にある。75種の草木をおいしく食べる料理法を重視し、薬酒や薬草酵母、薬草茶の作り方まで紹介。 [本を詳しく見る]

新版 四季の薬草利用 野山の薬草

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